フランスの美術学校に入学する基準
フランスの美術やアート関係の学校は国立の学校(Beaux-arts ボザール)と私立の美術学校があります。
その他に大学でも美術関係の学部があります。
美術の道で本格的に進みたい場合はボザールに留学することをおすすめします。
全てフランス語で授業なので、フランス語も理解できずにいきなり美術学校に留学するのは相当厳しいです。
授業についていけるまでには現地で約半年〜1年ほどの年数を要します。
だから最初は語学学校に行きながら美術学校に留学するか、語学学校でフランス語を学んでから美術学校へ入学することが好ましいです。
時間的にも金銭的にも余裕がない人は、同時に語学学校と美術学校に通うのが一般的です。
フランスの美術関係の入学試験はどういうものなのか?
フランスの美術関連の学校への留学は、学校によって若干提出する書類が違うので、行きたい学校に直接問い合わせたり、学校のHPから情報を得ることができます。
一般的にポートフォリオの提出があります。
日本で既に美術系の大学や専門学校に在学中か卒業をしていれば、1年目からか編入ができます。
ただしフランス語能力は高いレベルが要求されます。
Beaux-Arts ボザールの場合
一時審査:書類審査
- フランス語能力を証明する書類
- ポートフォリオ提出
二次審査:実技
- デッサン
- 面接
- フランス語
だいたい上記のような試験がボザールでは一般的です。
いずれにしてもボザールは年齢制限もあるので、30歳までに留学することをお勧めします。
大学の美術科の場合
大学への留学は、1〜2年目の一般過程への留学か、3年目の学士入学か、4、5年目の修士課程への留学かで編入試験がそれぞれ違ってきます。
大学への留学は美術以外の学部へ正規留学する方法同じです。
http://france-studyabroad.jp/category2/entry12.html
個人的な経験として、南仏トゥールーズではボザールもあり、大学でも造形美術学科があります。
私は美術史の学科だったのでデッサンの授業は造形美術の学生といっしょでした。授業のレベルはとても高く、教授はボザールで教えている人でした。
ボザールを卒業すればプロの道に進む人もいますが、普通の就職をしてしまう人も多く狭き門だと感じました。
またボザール出身でなく、この大学の出身の知人が現在、現代アートで個展を開いてアーティストとして活躍しています。